葬儀で避けたい「言葉」

大切な人を亡くされた方に、励ますつもりでかけた言葉でも
相手を傷つけてしまうこともあります。

傷つけてしまう言葉の一例

『がんばって』……突然の悲しい出来事に戸惑いながらも、本人は十分にがんばっています。
その様な中「がんばって」と言われると、より傷つく場合もあります。
『泣いてはダメ』……悲しいときや苦しいときは、自分の感情を思いのまま表現したほうがよいのです。
涙を流すことは自然なことで、安心して泣ける状態にしてあげることも大切です。
『早く元気になってね』……早くと言われてもできないものです。自分でも早く立ち直りたくてもどうにもならない
ときに、さらにプレッシャーをかけるような結果になってしまいます。
『もう立ち直れた?』
『時がすべてを癒すから大丈夫』
……20年経ってもまだ、立ち直れない人もいます。善意の言葉であればあるほど、
言われた側が答えようがなく、傷つきます。

死別による深い悲しみの中にいる人に、
何をしてあげたらいいのか・・・
困ったことはありませんか?

死別による悲しみは、死別された人との関係(親・子・兄弟・伴侶)や死因、年齢、性別、生活環境など、情況の違いによってさまざまです。個人差が大きいことをご理解ください。

そんなときは・・・


体裁のいい言葉を探す必要はありません

『どのような言葉をおかけしたらいいのか分かりません。悲しいですね。お辛いですね』
『私でよければ、いつでもお話をお聞きします』
これだけであなたの気持ちは伝わると思いませんか?


話を聴いてあげましょう(心の声をきいてあげましょう)

注意や説教をするのではなく、相手を否定せず、ひたすら聴く側にまわってください。あなたの意見を押し付けてはなりません。相手と同じ目線で聴き、共感し、心の中の感情を吐き出してもらうことが大切です。


そばにいてあげましょう

一人にするのが心配と感じるときは、強い孤独感が癒えるまでそばで見守り、静かに寄り添ってください。